今、女が欲しいもの

What women want now

今、女が欲しいもの What women want now 今、女が欲しいもの 今日は、新製品のインスピレーションをもらいに、ミラノの中心地、モンテナポレオーネへ。   ひとしきりハイブランドのショーウィンドウを拝んだ後は、ひっそりと奥まった建物の中にある、服飾美術館へ行きました。今日の特別展示は1900年代のドレスの変遷で、最初は着ただけで窒息しそうな、とてつもなく不自然なSカーブを描くドレス。そしてシャネルやグレタガルボの活躍した20年代にグッと軽く動きやすくなり。  第一次大戦後には女性の社会進出とともにアクティブなスーツ姿が登場。50年代には、ファッション誌で野外撮影が始まったそうです。 さらに1963年には、避妊ピルとジェット機が発明され、男女平等の理想は、ユニセックスやメンズライクなファッションを生み出しました。イヴサンローランはスポーツウェアをモードに昇華させ、バレンシアガもその流れの代表者です。そしてプレタポルテ(既製服)も登場します。(写真:Emilio Pucci/1963年春夏コレクションより) パンクやジーンズの流行を生み出した70年代、ミニスカートが復活した華やかな80年代を得て、90年代になるとファッションのグローバル化も加速します。途上国での生産が盛んになり、ブランドが巨大企業に変わっていきました。 90年代からはマドンナやスーパーモデル達が登場。ほぼヌードに近いドレスも自らの意思で選ぶ女性達が増え、2010年代に入ってからはレディーガガのように、社会的タブーをモノともせず、一見奇抜とも思える服装で自分の理念をアピールできる時代になりました。日本だけであった「コスプレ文化」に浸透する若者達がヨーロッパに現れ始めたのも2000年以降であったと記憶しています。 さて、この謂わば「何でもあり」の時代を終えた私たちがいま求めるものは何でしょう。コルセットなしで、ズボンもはけて、ファッションとして下着を見せる事だって許されます。ファストファッションのおかげで、好きな服も買えます。沢山買えます。良いことばかりな気がするけれど・・・。やっぱりそれだけじゃないのが、この世の常。 気軽におしゃれを楽しめるようになった反面、アパレル業界の暗い裏の顔もだんだんと見えるようになって来ました。生産する人たちの労働条件、水質汚染に大気汚染、化学物質による土壌汚染、毛皮にされる動物達。当時一世を風靡したスーパーモデル達が「毛皮を着るくらいなら裸でいる」キャンペーンを覚えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。 2010年代を経て、私たちは少し疲れ気味です。この使い捨ての文化に。毎年毎シーズン目まぐるしく変わる流行に。パンパンに膨らんだクローゼットに。お家賃は高いのに、服の収納の数平方メートルのペースの為に、私たちはいくら投資して来たのでしょうか。 そして間も無く私たちはリユースする事、リサイクルする事を始めました。断捨離も活発になって来ました。だってやっぱり身軽な方がいい。要らないものを要るところへ。その空いた隙間に、また自分の好きなものを買い足せる。 もうすぐ2020年代を迎えます。私たちの頭の中にチラチラ点滅していた黄色信号が赤になりそうです。先進国の人々がこのままの消費を続けていたら、地球はもたない。H&Mが近年訴え続ける「サステイナブル」なファッション。ユニクロも2011年に化学物質による水質汚染を無くしていくデトックスキャンペーンに参加しています。ハイブランドのサルヴァトーレ・フェラガモは2016年より、廃棄予定のオレンジの皮をリサイクルして作ったオレンジファイバーを用いたコレクションを発表しています。ミニ・ロディーニは海洋プラスチックを、子供服に蘇らせます。 私たちは意識しているにしろ、意識していないにしろ、やっぱり無関心ではいられません。この地球の行く末を。企業が動かなければいけない。国も動かなければいけない、でも、私たちももっと動けるはず。忙しい毎日の中、その黄色信号を意識して、赤になる前に始めましょう。サステイナブルなおしゃれの楽しみ方。 胸を張って自信たっぷりに着る服は、きっと貴方をさらに美しく見せてくれるはず。 What women want now I went to Montenapoleone, the center of Milan, to get some inspiration for my next collection. After window shopping of high-brands, I headed for the Museo “Costume Moda Imagine” tucked…